「クルーズ船で働くって実際どうなの?」
海外を旅しながら働ける。
そんなイメージを持っている方も多いと思います。
私自身、実際にダイヤモンドプリンセスでフィットネストレーナーとして約8ヶ月働いていました。
世界を航海しながら働く生活はたしかに魅力的です。
ですが、もちろん楽しいことばかりではありません。
この記事では、実際に働いてみて感じたクルーズ船の仕事のメリット・デメリットを、体験ベースで紹介します。
「クルーズ船で働くって実際どうなの?」
海外を旅しながら働ける。
そんなイメージを持っている方も多いと思います。
私自身、ダイヤモンドプリンセスでフィットネストレーナーとして約8ヶ月働いていました。
世界を航海しながら働く生活はたしかに魅力的です。
ですが、もちろん楽しいことばかりではありません。
この記事では、実際に働いてみて感じたクルーズ船の仕事のメリット・デメリットを、体験ベースで紹介します。
クルーズ船で働くメリット
1. クルーズ船は世界を旅しながら働ける
港に着くと、私たちクルーもオフをもらえることがあります。
観光をしたり、ご当地グルメを楽しんだり、ビーチでのんびり過ごしたり。
過ごし方は人それぞれで、飽きることなくオフを満喫できます。
そして何より魅力なのは、普通の旅行ではなかなか行きにくい場所にも船で行けることです。
飛行機や電車ではアクセスしにくい港町や島にも寄港するので、まさに「旅をしながら働く」感覚がありました。
私が乗船していたダイヤモンドプリンセスの航路は、日本周辺を中心に、台湾や韓国、シーズンによっては東南アジアまで広がっていました。
タイ、マレーシア、ベトナム、カンボジア、シンガポールなどを巡りながら、さまざまな国を移動していく生活は、この仕事ならではの魅力だと思います。
2. クルーズ船で働くと生活費がほとんどかからない
クルーズ船で働く大きなメリットのひとつが、生活費をかなり抑えられることです。
- 住居費は無料
- 食事は無料
- 光熱費もかからない
- Wi-Fiは1日2ドル程度
休みの日に外へ出て食事をすることはありますが、夕方には船へ戻ることが多いため、飲み代や娯楽費で大きくお金が減ることはあまりありませんでした。
生活必需品を少し買う程度で済むので、かなり貯金しやすい環境です。
この貯金を投資に回すのもいいですし、休暇中に思い切って使うのもひとつの楽しみ方だと思います。
3. クルーズ船では世界中の仲間ができる
私が思うクルーズ船の仕事の最大のメリットは、世界中の仲間と出会えることです。
私が働いていた船も本当に多国籍で、フィリピン、インド、インドネシア、イギリス、南アフリカ、ポーランドなど、普段日本で生活しているだけではなかなか出会えない国の人たちと毎日一緒に働いていました。
しかも、仕事だけでなく生活も一緒です。
一緒に食事をしたり、休みの日に港で観光したり、クルーバーでお酒を飲んだり。
そうして過ごしているうちに、自然と距離が縮まっていきます。
国が違えば、文化も価値観も違います。
たとえば、
- 食事の習慣
- お金の使い方
- 家族との関わり方
- 仕事に対する考え方
こうした違いを、実際に一緒に暮らしながら知ることができるのは、とても貴重な経験でした。
海外旅行では味わえないレベルで、異文化の中に入り込める。
これはクルーズ船で働く大きな魅力だと思います。
契約を終えて船を降りたあとも、SNSでつながり続けたり、別の国で再会したりすることがあります。
実際に私も、「いつか自分の国に遊びに来てよ」と言ってくれる友人が何人もできました。
クルーズ船の仕事は大変です。
でも、あのとき一緒に働いた仲間がいることは、人生の中でも大きな財産になっています。
※ここに画像
スタッフ全員でサイクルクラス
クルーズ船で働くデメリット
1. クルーズ船の仕事は労働時間と契約期間が長い
航海日は、1日12時間勤務になることもあり、正直かなり疲れます。
しかも休憩は2時間ほど。
少し休んだと思ったら、またスパに戻って仕事再開です。
寄港日になると半休をもらえることが多いので、そのタイミングで観光をしたり、ゆっくり休んだりして次の航海日に向けてエネルギーを回復させていました。
とはいえ、丸一日オフになることはほとんどありません。
基本的には毎日仕事です。
そして、この生活が最低でも6か月、長いと9か月ほど続きます。
私の場合は8か月契約でしたが、最後の2か月はさすがに疲れが溜まってきて、
「早く地上で普通の生活がしたい…」
と思うこともありました。
契約終了が近づくと、
あと30日
あと20日
あと10日
と、毎日のように数えていました。
そして、9、8、7、6……と減っていき、ついに0日になったときの解放感は今でも忘れられません。
2. クルーズ船の部屋はプライベート空間が狭い
クルーズ船の部屋はかなりコンパクトです。
ワンルームにも満たないような空間を2人で使うので、広さに余裕はありません。
机と椅子も限られていて、うまく共有していく必要があります。
ただ、勤務シフトの関係で、片方が休みのときにもう片方が働いていることもあります。
そのため、ずっと同じ空間に2人いるわけではなく、意外と一人になれる時間もありました。
このあたりは、部屋の広さ以上にルームメイトとの相性が大きいと思います。
クルーズ船で働いてよかったのか
結論から言うと、私はダイヤモンドプリンセスで働けて本当によかったと思っています。
もちろん、精神的にも肉体的にも楽な仕事ではありません。
長時間労働ですし、生活環境にも制限があります。
それでも、その大変さと引き換えに得られるものはとても大きかったです。
旅をしながら働けること。
多国籍の仲間と出会えること。
日本ではできない経験を積めること。
そうした一つひとつが、自分にとって大きな財産になりました。
不満をひとつだけ挙げるとするなら、8か月契約はやっぱり長かったことです(笑)。
ただ、その後の契約では6か月になったので、少し現実的になったのはうれしい変化でした。
今後はまた別の船で働く予定なので、船ごとの違いや新しい気づきについても、別の記事で書いていきたいと思います。
まとめ|クルーズ船で働くメリット・デメリット
クルーズ船で働く仕事には、世界を旅しながら働ける魅力があります。
その一方で、長時間労働や狭い部屋など、大変な面もあります。
それでも、生活費を抑えながら貯金しやすく、多国籍の仲間と出会い、日本ではできない経験を積めるのは大きな価値です。
クルーズ船の仕事が向いているかどうかは人それぞれですが、少なくとも私にとっては、挑戦してよかったと思える経験でした。
